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信号、タクシー、鍵束、お札


今年の年末年始は4年ぶりに日本に帰省しようと思っていたのですが、ヨーロッパでコロナ感染が再拡大している中、帰れるのかどうか怪しくなってきました。やはり来年に持ち越しでしょうか。。。

今日は、いつも日本に帰省した時に、海外に長く住んでしまったことを実感する場面を、ご紹介します。

 

信号

日本に帰った時、赤信号でも、左右をよくみて車が来る可能性がなかったら、渡ってしまう癖がついてしまいました。当地の人が日本に行った時に、真夜中で車が全然通っていないのに、赤信号で律儀に待っている日本人を見て不思議に思ったと聞きましたが、私もそんなふうになってしまったようです。ただ逆に、赤信号でも車が来なければ渡るのに加えて、信号が青でも、左右を良く見てから渡る自分にも気がつきます。こちらでは信号が青でも、車が走ってくることがあって、信用できないので。

 

タクシー

日本に帰ってタクシーに乗る時、自動ドアなのに手で開けてしまって、恥ずかしい思いをします。自動ドアのタクシーなんて、こちらでは見たことがありません。それから、タクシーに乗り込んですぐに、つい「こんにちわ」とか「おはようございます」とか「こんばんわ」とか、行き先を告げる前に言いそうになります。こちらではタクシーに限らず、お店でも銀行でも、まずこうした挨拶をしてから応対が始まるので、言わないと何か物足りません。日本では、「すみません」がこれに当たるのでしょうか。「すみません」は便利な言葉ですが、外国語に訳す時には、状況によって言葉を換える必要がありますね。

 

鍵束

日本に帰って実家などに泊まって外出する時、家の鍵が薄っぺらのキー一枚しかないのに驚いてしまいます。こちらでは、殆どのアパートやマンションには守衛さんがいるので、建物に入る鍵はいいりませんが、家に入るドアは最低でも二重ロックなので二つは鍵がいります。メキシコのように戸建てで庭がある家だと、庭を手入れする庭師さんなどが、家の中を通らずに庭に入る為の別の入り口の鍵なんかも要ります。スペインではよほど高級でないと建物にドアマン兼任の守衛さんはいないので、建物に入るための、コピー不可の大きくて重たい鍵が要ります。こちらでは皆、鍵をジャラジャラ持っていますね。

 

紙幣

最近は、現金決済は少なくなってきましたが、日本に帰って、紙幣が新札のようにピンピンでキレイなのに驚きます。財布に入れるのに、折るのも憚られるほどです。こちらの紙幣は、沢山の人の手を渡ってきたのが一目瞭然で汚いので、日本ではどうしてこんなにキレイなまま保たれているのか、不思議です。特にチップ代わりにも使う小額紙幣がある国だと、低所得層の間を巡り巡ったせいか、よれよれのドロドロで、いかにもばい菌だらけの感じがするので、財布に入れるのも嫌で、そういう紙幣は、すぐに日向にしばらく放置して、せめて日光消毒してパリパリになってから、財布に入れることにしています。コロナの感染が拡大するのも、この為かもしれません。


もっと沢山あったような気がしますが、今日思いつくのは、このくらいでしょうか。

 

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