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男の子と物理

高校3年生の息子が、来年から行く大学選びと入試準備をしています。

今メキシコで通っている高校は工科大学の付属高校なので、落第しなければそのままその大学に行けるのですが、やはり親の背中を見て育ったせいかメキシコに留まるつもりはさらさらなく、日本かヨーロッパの大学に行きたいそうです。家の息子は母親が怠慢で日本語が出来ないのですが、最近日本でも、外国人留学生向けに英語だけで受講できるコースのある大学が出てきているので、そういう大学を目指しています。ヨーロッパも、英語で学べるコースがある大学は数多くあります。

そうした大学に入る為には、アメリカ版センター試験であるSAT(大学進学適性試験)を受けなければならないのですが、希望するコンピューター・サイエンスのある学部に入る為には、数学、物理、化学の科目試験が必須です。その中で、物理はまだ学校で履修していないので、インターネットで独学で勉強しているのですが、面白いらしいのですね、物理が。

 

私は根っから文系なのですが、親の背中を見て育ったはずの息子は、昔から数学が好きな理系です。どうしてそんなことになったのかよくわかりませんが、私にとっては宿題が手伝えたのは算数までで、数学になるともう「ごめん、わからんわ」で逃げていました。

 

物理を勉強し始めて色々な法則の理論を学んでいるらしいのですが、慣性質量とか重力質量、重力加速度をどうやって計算するかとか、エネルギーの単位のジュールとか、男の子はそういうものにロマンを感じるのでしょうか。嬉しそうに、また得意そうに教えに来てくれます。そういえば私も高校の物理でやったかもしれないとは思うものの、その頃は既に文系に進むと決めていた私は、全くやる気のない科目でした。用語を日本語で何というのかは何となくわかるものの、それ以上は目が点のお母さんです。

息子はさすがにもう、私に教えてもらおうとは思っていないようですが、そういう子供の興味の芽は摘まないように、もっと興味を持つように、単なる相槌じゃだめだと思うものの、「へぇ~、そうなの。」としか言えない自分が情けないですね。たまに、「でも空気抵抗は?」と言ってやれるくらいです。というより、一生懸命聞いて理解したフリをするのも、かなりしんどくなってきました。最近では、「ねぇ、聞いて」と来るたびに、心の中でうぇ~んと泣く毎日。

 

私に言わせると、物理と言うのは暗記する事項はあまりなく、男性向きの理屈(理論)の世界で、一方化学はまだ暗記もあって白衣も着れて、女性向きなのではないでしょうか。確かに息子の学校でも、物理を選択する女生徒は皆無で、女の子は皆化学だそうです。私も、化学だったらもう少し興味をもって聞いてあげれるかもしれません。

台所で料理していて、何か新しいことを覚えた息子が「ねえ、聞いてよ」と来るたびに、やばい、来た来た、と思ってしまう今日この頃です。


上の写真は、エクアドルのガラパゴス諸島に行った時に撮った写真です。一見岩のように見えるごちゃごちゃしているのは、全部イグアナです。こういうものとか、恐竜が好きな男の子の習性も、理解できないものの一つです。子供が小さい頃、家の中に恐竜の玩具が散乱していた時も、うぇーんと泣きたい心境でしたっけ。


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