先日、庭の木が息を吹き返したようで、花を沢山落としたことを書きました。春先に蟻退治をしたからかと思っていたのですが、先日たまたま夜暗くなってから庭に出てみたら、葉切り蟻がまた行列を作っているのを発見しました。
葉切り蟻というのは、中南米の熱帯雨林を中心に生息する蟻で、木の葉っぱを切り、自分の体よりも大きな切り落とした葉のかけらを運ぶのですが、遠くからだと、まるで葉っぱが独りで歩いているように見えます。軍を成して夜に活動するのですが、一つの軍の中で役割に応じて色々な大きさの蟻がいて、一生懸命自分の体より大きな葉をヨロヨロ運ぶ蟻の脇を行ったり来たり、自分は重い葉を運ばずに監視だけしている蟻もいたりして、人間社会の縮図のようで、結構見ていて飽きません。
葉は食べるのではなく、巣に持ち帰った葉に菌類を増殖させて、その菌類(キノコですね)を食べるそうで、農業する蟻とも呼ばれています。見るとびっくりするほど大量の蟻なので、灌木などは全部葉っぱを切られて丸裸になってしまうこともあります。先日家で見つけた蟻は、葉っぱだけではなく、風で落ちずにまだ木についている花の中の小さな実も、こんな風に運んでいました。一番上の写真はWikimediaで見つけたものですが、下の写真は家の庭の木です。
ホームセンターアで買った、葉切り蟻退治用のペレット状の殺虫剤を、早速蟻の行列に沿って撒いておきました。蟻にとって良い香りがするらしく、そのペレットを巣に持ち帰ると、巣の中で毒ガスになって、女王アリのいる巣を全滅させるようです。ちょっと可哀そうな気もしますが、撒いた翌朝にチェックしたら撒いたペレットはなくなっていたので、全部巣に持ち帰ったようです。朝一匹だけ、酔っ払ったようにヨロヨロ歩いている蟻を見かけましたが、巣で死にかけたというより、夜の間どこかでサボっていて、発酵した実か何かで酔っ払って朝帰りしているような風体でした。全滅状態の巣をみて、いっぺんに酔いも醒めるのではないでしょうか。
コメント
コメントを投稿
コメントは公開されませんので、お気軽に。