スキップしてメイン コンテンツに移動

アストラゼネカと中南米

イギリスの製薬大手アストラゼネカ社が、オックスフォード大学と開発しているコロナのワクチンの臨床試験を、試験参加者に何かの異常が出た為、中断したとの報道がありました。

アストラゼネカ社のワクチンと言えば、先月当地では、同社が、中南米での供給の為にアルゼンチンとメキシコと技術移転合意を結んだと発表されて、期待が高まっていたところです。合意では、15000万回分のワクチンを、アルゼンチンで生産し、メキシコでパッキングして、既に他社と合意しているブラジルを除く全ての中南米諸国に供給するというものでした。ロシアや中国製のワクチンよりも、オックスフォードのお墨付きとなるであろうこちらのワクチンの方が安心、という期待もありました。

安易に開発を進めて広く供与してしまうよりは、一時中断するくらい慎重にしてもらう方が安心感はあります。が、世界経済フォーラムが最近世界27か国で行った、「今コロナワクチンがあったとしたら接種するかどうか」を問うアンケート調査では、次のような結果が出ています。

アンケートによると、接種すると答えた人が多いのは中国の97%、ブラジルの88%、インドの87%で、メキシコでは75%、米国とドイツが67%、フランス59%、ロシアが54%で、先進国程敬遠しているようです。ロシアが半分しか接種すると言っていないなら、ロシア製のワクチンなどはますます危なそうです。

メキシコの新聞の報道では、メキシコで接種しないと回答した理由は、副作用に不安があるが51%、コロナに感染する心配があまりないからが15%、そもそもワクチンに反対だからが10%だそうです。

私は個人的には、接種しないと思います。これまで、インフルエンザの予防接種も、一度チリで半強制的にやって、かなりしんどい思いをしたので、それ以来やらないようにしています。今年の冬は、コロナとインフルエンザのダブルパンチになりそうという予測もありますが、もういっそ来年春頃まで毎日毎日マスクをして、買い物も人出が少ない早朝に済ませて、人混みは避ければ、これまでもあまり風邪もひかなかったので、乗り切れるのではないかと思うのは、過信でしょうか。でも、そもそも普段から抗生物質も殆ど飲まないようにしていて、何でもかんでもプロポリスで治してしまうので、ワクチンはちょっと抵抗があります。

 

コロナ関係では先日メキシコで、「今年4月~7月の死亡者数は、前年同期比13万人多い」と報道されていました。これはどういうことかというと、この期間にコロナで死亡したのは5万1000人だと報道されているので、では残りの7万9000人はなぜ亡くなっているのか?という点が、問題視されるべき、ということです。この期間、地震やハリケーンなど大きな自然災害はなく、犯罪が急に増えているわけでもありません。

専門家は、実際にはコロナで亡くなっているが、コロナとして扱われなかったり病院に行くのが怖くて家で亡くなった場合と、コロナ以外の病気で病院に行ったが人手や設備不足なのでちゃんと治療してもらえなかった場合が含まれていると分析しています。そうなると、コロナの影響は、コロナにより病院で亡くなったと発表されている人の数だけでは測れないことになります。こういう死亡者数の前年同期との比較は、他の国でもやるべきかと思いますが、それでも現状では、ワクチンには二の足を踏んでしまう、古い女でございます。。。

 

ブログランキング・にほんブログ村へ

コメント

このブログの人気の投稿

メキシコ産クラフトビール

わりと最近まで世界のあちこちで、地元の手作りのクラフトビールがはやっていたように思いますが、メキシコもそれにもれません。メキシコのクラフトビール協会によると、 2010 年には 10 社しかなかったクラフトビール醸造所は 2017 年には大小合わせて 230 社と、約 16 倍にもなっています。メキシコは基本的に暑くて乾燥した気候なので、メキシコ産ビールは美味しそうなイメージもあって、輸出もされているようです。   私は酒豪に思われることがあるのですが、実はお酒は苦手です。笑い上戸や泣き上戸になったり、自分がしゃべったりやったことを翌日には忘れてしまうくらい酔っ払ってしまう前に、気持ちが悪くなって倒れてしまうことがあるので、怖くて飲めません。 これまでに 3 回、 1 回は大阪の電車の駅で、 1 回はエクアドルのイタリア料理レストランの出口で、 1 回はチリのシーフードレストランのテーブルで、気を失ってぶっ倒れてしまいました。飲むといつも倒れるわけではないのですが、自分よりも周りの人がびっくりしてしまうので、外ではほんの少しだけか、水かジュースしか飲まないようにしています。ほんの少し、というのは、ワインをグラスに 3 分の1程度、ビールもコップ一杯飲むか飲まないかです。 美味しい料理やチーズなどと一緒だとワインが美味しく、小洒落たレストランなどではワインと一緒でなければ味気がないとさえ思えることもあるのですが、そういうところへはワインが飲める人と行って、少しだけ分けてもらってチビチビ楽しみます。   南米のワイン産地はアルゼンチンとチリですが、本当に色々な種類があって、ボトルのデザインも素敵なものがあります。思わず持ち帰りたくなるようなデザインのラベルもあって、ワインボトルかラベルのコレクションをしたいと思ったこともあるのですが、自分一人では 180ml のミニボトルでさえ全部飲めずに、半分飲んで半分料理に使っているくらいなので、とても 1 本買えません。 が、昨年スーパーのレジのところにあったクラフトビール特集の雑誌を見て「これだ!」と思いました。ビールだったら、小瓶を買ってコレクションできるかもしれないと考えたからです。クラフトビールのラベルも醸造所のこだわりでオリジナルなものが多いので、ちょっと色々試しつつ集めてみ...

夜明けの不思議

「夜明け前」 のところで書きましたが、今勤めている会社は朝 7 時始まりなので、 5 時に目覚ましをかけて、 6 時のまだ暗いうちに家を出ます。 私はスマホを目覚まし時計代わりにしているので、枕元のナイトテーブルにおいているのですが、アラームをとめてまずチェックするのが、お天気アプリです。自分が今住んでいる街と、これまでに住んだ日本、スペイン、エクアドル、チリ、コロンビアの街の天気と気温が表示されるようにしているのですが、今寒いかどうかが一番気になるからです。今日の場合だと、私が住んでいる街の最高気温は 27 ℃、最低気温は 4 ℃となっていて、一番気温が低くなるのはまさに、私が起きて会社に行く時間です。気温が低い時は、冷えたバスルームにいきなり出て風邪をひかないように、ベッドからでてすぐガウンを羽織る必要があります。   このお天気アプリは、日の出の時間と日没時間も表示されるのですが、最近は日の出の時間が 7 時になっています。が、 6 時過ぎに家を出る時はまだ暗くて月も輝いて見えますが、会社に着く 6 時半ごろに近づくとだんだん夜が明けてくる感じです。こんな道を走っているのですが、前方が明るくなり始めています。 6 時 45 分くらいになるともう明るくなっている感じなのですが、この「日の出の時間」というのは、何をもって決めているんだろうと、ふと疑問に思いました。 地平線が見えるところでない限り、太陽はたいてい山や丘陵の向こうから出てくるのですが、完全に太陽の姿が見えるようになる時間が、日の出時間とみなされるのでしょうか。でもその前から太陽の光で明るくなってくるので、私の中では日の出はもう少し早い時間です。   冬の夜明けと言えば、夜明けよりもっと早い暗い時間に、列車の物悲しい汽笛の音が聞こえることがあります。気温が低くなると遠くの音が聞こえやすくなるかららしいのですが、線路はかなり離れたところのはずなのに聞こえることがあって、これを聞くとああ冬だなと思います。   一番上の写真は、コロンビアのビーチに行って朝早く起きて撮った朝陽です。やっぱり朝は、こんなトロピカルな朝がいいなぁ。

マスクをはずせと言われたら

コロナ禍でマスクを着用するようになって、もうかれこれ 8 ヵ月になります。 4 月だけ自宅勤務でしたが、 5 月からは毎日出勤して、会社にいる時は一日中マスクを着用してもう半年。こんなに長期間・長時間マスクをしているのは初めてで、こうなるともう、マスクをしないと何となく心もとない感じです。家にいる時はしていませんが、外出する時にマスクをつけないと、何だか恥ずかしい気さえするので、下着と殆ど同じ感覚になってきました。 会社では、裏が白くて表が水色の使い捨てのマスクを支給しています。私は最初、水色の方が裏だと思っていたのですが、水色が表なのですね。もしかしたらどうでも良いのかもしれませんが、メキシコ人社員と話をしていて、「でも白い方を表にしている人見たし」と言ったら、「それって裏返して二日使ってるんじゃない?」と言った女性がいたので、「パンツみたいに?」と言って大爆笑されました。   そんな毎日ですが、最近会社で、市民保護局に提出する労働安全衛生プログラムの作成をコンサルタントに頼んでいて、何度か来てもらっています。プログラムへの添付用に、設置してある消火器の写真を撮ったり、避難訓練をしているところの写真を撮ったりする中、社内安全委員会の打ち合わせをしているところの写真を撮りたいと言ってきました。なので適当にメンバーを会議室に集めて、座っているところの写真を撮ってもらったのですが、そのコンサルタント(中年男性)が、マスクをとれと言います。 え、でも今まだコロナだし、むしろマスクを着用している写真の方がいいのではないかと反論したところ、いいからはずせと言います。安全委員会には私の他にもう一人女性( 20 代)がいて、マスクのゴムの片方だけはずして、マスクがもう片方の耳からぶらさがる状態にしたら、全部はずせと言います。私はそれを聞いて、ちょっと不快感があったのですが、その若い女性も同じように感じたようです。まるで下着をとれと言われたような感覚です。 ずっと以前から知っている同僚なら全然かまわないのですが、私の目の部分しか知らない人に顔全体を見せることに、なんだか抵抗を感じるようになってしまっているのですね。そう感じるのは多分私だけではないと思うので、いずれ、マスクをはずすことを強要するのはセクハラと扱われるのではとか思ったりしていますが、変ですか? 尚メ...