コーヒーが好きです。
昔から、紅茶よりもコーヒーを飲む方が多かったものの特に好きというわけではなかったのですが、コーヒーの産地のコロンビアに住んでから、コーヒーが好き、と断言できるようになりました。
それまでは、コーヒーが一番美味しいのは日本だと思っていました。世界中の美味しい豆を使って、じっくり丁寧に入れたこだわり喫茶店のコーヒーは、香りが全然違って、こちらと比べて一杯の値段がものすごく高くて当然と思っていました。特に、南米からの長いフライトで出てくる、茶色いお湯みたいな、味も香りもないコーヒーを飲んだ後に日本に着いて飲むコーヒーは、格別でした。
今でも日本のコーヒーは美味しいと思っていますが、私の中では高級品の位置づけです。日本に住んでいた時も、普段飲みは日本茶で、コーヒーはちょっと気合を入れて飲んでいたような気がします。
コロンビアに住み始めた当初、街なかで飲むコーヒーは期待していたほど美味しいとは思えず、やっぱり良質の豆は輸出に回して、国内に出回っているのは残り物なのかしらと思っていたのですが、住んでいるうちにだんだん好きになってきました。
コロンビアに何年か住んで日本に一時帰国した時に、酸味が気になってそれで気が付いたのですが、コロンビアのコーヒーは酸味がないのですね。日本で人気のキリマンジャロコーヒーとかブルーマウンテンとかは、酸味が強いアラビカ種ですが、コロンビアコーヒーは、苦みのロブスタ種です。
なんて偉そうに書いていますが、さっき調べた付け焼刃で、そんなこと全然知らずにただ単に美味しいと思って飲んでいましたが、私には、酸味よりも苦みの方が合うのですね、きっと。ちなみにワインも、カルベネとかメルロとかマルベックとかありますが、違いは全然分かっていません。お酒はあまり飲まないので、ワインはレストランで、美味しい料理と一緒にグラスにちょっとだけ入れてもらってチビチビ飲むだけで、選ぶのは人任せですが、料理が美味しければどんなワインも美味しく感じます。
エクアドルやコロンビアや今住んでいるメキシコでは、豆を挽いた粉を買って、上の写真のエスプレッソメーカーで濃いめに入れて、そのままだと苦すぎるので温めた牛乳と半々くらいで、砂糖を小さじ半分くらい入れて飲むのが好きです。よくブラックで飲む人もいますが、ブラックよりもむしろ少しだけ砂糖を入れた方が、苦みが引き立つように思います。上のエスプレッソメーカーは、スペインやイタリアならどの家庭にもあるもので、そのまま火にかけて洗うのも簡単です。下の写真の、カフェラテも出来る、電動の、スターバックスにあるようなエスプレッソメーカーの小さいのを買って持っているのですが、使った後の処理が面倒なので、一人分だったら、冒頭の写真のトラディショナルなやつの方がずっと手軽で便利です。
冒頭の写真は、どれも私のお気に入りで、カップはタラベラ焼きのもの、コーヒーは、コロンビアに劣らず美味しいメキシコのコーヒー産地ベラクルスのオーガニックコーヒーです。ひとくちにコロンビアコーヒーといっても、メキシコもそうですが、産地によって銘柄があって、味や香りも微妙に違うらしいのですが、そこまでは道を究めていません。
コロンビアで勤めていた会社では、私のデスクから歩いて5歩くらいのところにコーヒーメーカーがあって、ボタンを押すと、その場で豆を挽いて淹れたコーヒーが出てきました。エスプレッソに指定して、少しクリームを入れて、小さなカップで朝に1杯午後に1杯、毎日コロンビア産の新鮮な挽きたてのコーヒーを飲めるなんて、世界で一番贅沢なオフィスではないかといつも思いながら、飲んでいました。
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