今日の買い物は特に収穫というものはないのですが、毎週目新しいものを買うのもお金がもったいないので、掘り出し物だと思っても買わないことにしました。
お金がもったいないだけでなく、実は先週見つけたタラベラ焼きのテキーラグラスを買った時に、「こんなもの買うと、今度引越する時に荷物になるだけだわ」と、考えてしまいました。もうジプシー生活が身についているせいですね。
私はジプシーの割には室内装飾品に目がなくて、新しく住む街ではまずインテリアアイテムの専門店を探します。また海外旅行に行っても、寺院や博物館やランドマークよりも、地元の市場に行って民芸品売り場を探したり、蚤の市のアンティーク店を探したりしています。
日本からスペイン、スペインから一旦日本に帰って、日本からエクアドルに移り住んだ時は、スーツケースだけで移動しましたが、エクアドルからチリ、チリからエクアドルに一旦戻って、エクアドルからコロンビアに移住した時は、家財道具をコンテナに詰めて船便で送り、子供の手を引いて移動しました。そしてその時から、自分はジプシーみたいだと思うようになりました。が、西洋のジプシーというよりも私は東洋人なので、モンゴルの遊牧民に近いのかもしれません。
以前テレビで観たモンゴルの遊牧民のドキュメンタリー番組で、遊牧民の女性が、時々住む場所を替えるのは、家にたまる悪い「気」を払って、「気」の入れ替えを行うためだと言っていました。その考え方はよく分かります。私は同じ街に住んでいても時々引っ越しをしてきましたが、引っ越しは面倒ではあるものの、その度に要らないものを整理してすっきりするのが好きです。持ち物は少ない方だと思っていても、引っ越しするたびに、どこにあったのかと思えるくらい色々なものが出てくるのですが、殆どが不要なものです。いつか使うと思ってとっておいたものも多いのですが、結局1年以上使わなかったものは、思い切って捨てるか人にあげてしまいます。
そういうものを大きなゴミ袋や段ボールにいれていくと、びっくりするくらい不要なものが出てきて、それをいっぺんに処分すると、とてもすっきりした気分になります。そして引っ越し先で、また新しいモノが少しずつ増えて、結局使わないものもたまってくるのですが、そうしたものを定期的に処分することで、確かに「気」の入れ替えが出来ているような気がします。
コロンビアまでは、エクアドルで買った家具や装飾品をずっとコンテナで持って行きましたが、コロンビアからメキシコに引っ越した時は船便の運賃があまりにも高かったので、思い切って家財道具を売って、メキシコで新たにベットから家電やらを買いました。エクアドルからずっと持ち歩いてきたものだったので愛着もあったのですが、一応写真でとってあります。
そんな中で一つだけ、エクアドルどころか、スペインからずっと持ち歩いてきたものが一つだけあるのに、気が付きました。
上の写真の、ドン・キホーテの飾りです。古いボルトやナット、ネジ、座金などを組み合わせて作ったオブジェで、もう何十年も前にスペインに住んでいた時にメキシコに旅行して、市場で見つけて買ったものです。ずっと持ち歩いてきたものがメキシコ製であることに気が付いて、今私がメキシコに住んでいるのは何かの因縁かしらとすら思えるのですが、またいつかスペインの住めることがあるように、スペインで買ったものはないかと、戸棚を色々探しているところです。
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