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チリのオフィス事情

どういう歴史的背景があるのかわかりませんが、チリの会社では、オフィスでコーヒーを入れてくれたり、お掃除をする従業員は、男性です。他の国では、こういう仕事は普通女性で、専門の派遣会社もあります。

エクアドルで勤めていた会社の取引先がチリ資本の会社だったのですが、そこに行くと、エクアドル人の男性がコーヒーを出してくれて、オフィスの掃除などもしていて、違和感がありました。が、その後チリで勤めた会社でもやはり、普通に男性がやっていました。昔、中華料理レストランの調理場で働いていたという太っちょの男性で、彼が、事務所の掃除もするし、朝は皆にコーヒーを入れて、お盆にのせて配ってくれます。飲んだ後のカップも、勿論彼が洗います。こんな感じ↓↓のおじさんだったのですが、レストランで働いていただけあって、会社でバーベキューする時などは、肉焼き担当で大活躍でした。

こういう男性は、「ジュニア」という役職名もあるのですが、エクアドルの取引先だったチリ資本の会社の、生え抜きのチリ人の社長さんは、最初の職種はジュニアで、そこからだんだん昇進していったそうです。

 

チリは女性が強い国です。女性の社会進出も進んでいて、前大統領は女性で2期務め、女性の大臣や国会議員も多くいますし、企業の要職に就いている女性もいます。感覚的にはコロンビアも、大統領は出ていませんが大臣などは女性が多く、昔安倍前首相がコロンビアを訪問した際に、出迎えた政府要職のグループの半分くらいが女性だったのを見て、こういうところから女性活躍を進めないといけないのだと、思ったようです。

ただコロンビアの女性は、美人も多いですが、それよりも気立てが良い愛嬌がある女性が多いのに対して、白人金髪系が多いチリでは、美人ですが見るからに気が強そうな感じの女性が多いです。前述の、エクアドルのチリ資本の会社は、社長さんも部長さんたちも皆チリ人男性でしたが、4人も、エクアドル人の女性と結婚しました。そのうちの一人曰くは、旦那さんが夜中に目を覚まして水が飲みたいと奥さんに言うと、チリ人の奥さんは「自分でとりに行きなさいよ」と言うのが普通なのに対して、エクアドル人の女性は、起きて水を持ってきてくれるそうです。インディオ系が多い国は、女性が従順なようです。

そういえばもう一つ思い出したのですが、エクアドルでは、何かの手続きで未婚・既婚の別を書く欄に、離婚や別居中という選択肢がありましたが、チリでは離婚したら未婚と同じ独身になります。手続きではなく普通の会話でチリ人に独身か既婚か聞いて、独身だと言ったら、「あんた、賢いね」というんだよと、チリ人に教わったことがあります。

 

コロンビアのオフィスでは、コーヒーカップやコーヒー、ティーバック、砂糖、クリーム、お湯の入ったポットを積んだカートをガラガラ引いた女性が、デスクを回ってコーヒーを入れてくれます。高級ホテルのロビーのラウンジでちょっと仕事を片付けているような、とても贅沢な気分になれます。私が勤めていた会社ではこれは廃止されて、先日書いたセルフサービスのコーヒーメーカーが設置されましたが、取引先の会社に行くと、オフィスでこういうふうに配っている女性がいるのをよく見かけました。

 

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