少し古い話題なのですが、2012-2018年まで務めたメキシコの前の大統領ペニャ・ニエト氏(上の写真右)は、46歳の時に就任したので若い大統領でしたが、ハリウッドスターのようなイケメンということで、国内外で有名でした。奥さんと死別して、就任前の2010年にテレビドラマの人気女優アンヘリカ・リベラさん(上の写真左)と結婚したのですが、大統領の就任が終わるや否や2019年にあっさり離婚しています。明らかに、ニエト氏にとっては大統領選に当選するため、アンヘリカさんにとっては箔をつけるための結婚だったような感じです。アンヘリカさんは、元大統領と離婚してからしばらくテレビから遠ざかっていましたが、最近また復活、しかも元大統領と結婚する前の、プロデューサーの元旦那さんとまたよりをもどしたらしいとの報道が出ています。どの国も、芸能人にはこういうのがつきものですね。
このアンヘリカ・リベラさんはよく連続テレビドラマの主演をやっており、彼女が出ていた人気ドラマの紹介ビデオがあったので、へぇ~と思って観てみました。こういうのをへぇ~っと思って観るのは多分女性だけだと思うので、これを読んでいらっしゃる男性の方は興味ないかもしれませんが、ちょっと紹介させて下さい。これを見ると、「ラテン系女性」がどんなものか良く分かるのではないかと思います。ビデオは5分です。
「ラテン系の女性」と書きましたが、中南米の女性が全てこういう女性ではありません。スペイン女性やイタリア女性は同じような感じですが、中南米にはいろいろな人種がいます。白人系の女性はこんな感じですが、インディオ系はもっとおとなしいので、ご安心下さい。また黒人系も、こんなに過激ではないようです。もちろん東洋系も。
暴力はいけないとは思いつつも、私はこのビデオを見ながら思わず笑ってしまったのですが、「ラテンの女性は怖い」と思われたでしょうか?このビデオをみるとどっちが悪役なのかよく分からないのですが、女性には気をつけなさいという教えも含めて、「ほら、このビデオ面白いからみてごらん」と18歳の息子とシェアしたら、アハハ、と笑うと思ったのですが結構真剣に見ていて、女性恐怖症になりはしないかとちょっと心配になってきたところです。
スペイン語がわからない方もだいたい想像できるかと思いますが、このドラマのテーマは、1人の男性の浮気をめぐる元妻と、妻の座にのし上がった元愛人の戦いです。そういうシチュエーションは何もラテンだけでなく、恐らく世界中どこでもあるのでしょうが、日本だったらこんな派手な戦いではなく、陰湿な嫌がらせとかそういう流れになるかもしれません。
私は個人的には、こういうふうに自分の感情を出しまくる人間関係の方が、陰湿な関係よりもさっぱりして良いと思っています。私自身はあまり自分の感情を出す方ではない(と思う)のですが、怒るんだったら面と向かって怒ってくれた方がいいし、嫌いなら変に愛想をいわれるよりもあからさまに嫌ってくれた方がいいと思っています。だから、ラテン系の国に長く住んでも苦にならないのではないでしょうか。
これはメキシコのテレビドラマですが、アルゼンチンのテレビドラマも、女性同士の引っ叩きあいのシーンはみたことがありませんが、激しい(ように見える)言い争いのシーンが頻繁にあります。でも、言うだけ言ってあとはさっぱりした感じで、根に持たれるよりはその方がずっとよいように思います。コロンビアではなぜか韓国のテレビドラマが人気で何本か放映されていましたが、韓国のドラマも感情むきだしの似たような感じだったように思います。
この元ファーストレディの、別のテレビドラマのワンシーンもあったので、見てみました。これは、やはり同じようなシチュエーションで、二人の女性が車を降りて通りで言い争っているのですが、1人は妊娠中、それも臨月だったようで、言い争いの最中に「うっ」唸ってお腹を押さえます。すると言い争っていた相手が、「触らないでよ!」と意地を張るその女性を無理やり自分の車に乗せて、どいてどいて、と他の車をかきわけて猛スピードで病院に連れて行くシーンでした。そのビデオはそこで終わっているのですが、結局その女性は病院で無事出産して、これをきっかけに二人仲良くなるのだろうということは、容易に想像できます。ラテンの女性は、激しい分、情も深いです。
付け加えると、こんな風にもともと一人の男性をめぐって争っていた女性二人が仲良くなると、今度は二人してその男性を攻撃する、というシチュエーションも珍しくありません。そこに至る心理は、女性の私はよくわかります。男性の方は、お気を付けくださいませ。
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