スキップしてメイン コンテンツに移動

メキシコの私立病院

昨日仕事帰りに、私立病院に行ってきました。病気ではなく、息子の血液検査の付き添いと、注文してあったコンタクトレンズをとりに行くためです。息子は血液検査くらい一人で行けるのですが、あと数日ながらまだ18歳未満の未成年なので、保護者がついていってサインする必要があります。

 

メキシコは、公立の社会保険の病院があり、社会保険に加盟していれば無料で利用できるのですが、政府にお金がないので、人がいつも沢山で設備も整っておらず、ある程度収入がある人は自費でお金を払って民間の病院を利用します。ただ、民間病院に行けるような「ある程度収入がある人」よりも、民間病院に行ける余裕がなく公立の病院に行く人の方がはるかに多いのが現状なため、民間病院はどこも空いています。

メキシコは、コロナの死亡者が今日9万人を超えました。米国、インド、ブラジルに次いで多い水準です。病院のベット数が足りないという状況にはなっていませんが、それよりも気になるのが死亡率で、世界平均では23%のようですが、メキシコは11%となっています。メキシコでは他の国のようにコロナ検査を積極的にしておらず、感染者数は実際よりも少なく集計されているはずなので、そのせいもあると思いますが、「病院に行くのが怖くて」というちょっと信じがたい理由で自宅で亡くなった低所得層の人もいて、確かに公立病院で亡くなっている人も多いです。なので、病院はコロナに限らずちゃんとした私立病院に行くのがベターで、私も当地では必ず、民間の医療機関が使える民間保険に入るようにしています。

エクアドルもメキシコと同じように、公立病院の設備やサービスは悪く、手術もなかなかしてもらえないような状況ですが、チリとコロンビアは比較的医療体制がしっかりしていました。コロンビアの場合は、社会保険が民間の医療機関と提携しており、社会保険しか入っていなくてもちゃんとした病院で無料で治療が受けられます。一度息子がお腹をこわして、私の職場の近くの、前の大統領も前立腺がんの手術をしたボゴタで最高の私立病院に連れて行ったことがあります。丸一日かけて血液検査やらいろいろな検査を丁寧にしてくれたのですが、私が加入していた民間医療保険会社とは提携していなかったので、提携しているという社会保険の方のカードを出したら、一銭もとられませんでした。

 

昨日行ったメキシコの私立病院も、海外で医学を勉強した優秀なお医者さん勢ぞろいのトップクラスの病院です。民間の医療保険に入ると、この病院が使えるコースは保険料が少し高めなのですが、生死にかかわる問題なので(歳もとってきましたし)、私は医療保険は少し贅沢するようにしています。幸い、治療費がかさむような病気は私も息子もしたことはないのですが、上の写真の病院です。

院内はこんな感じです。これはロビーの受付で、なんだかホテルみたいです。

血液検査の受付です。コロナで入館人数の制限をしているので、ガラガラです。

診察室がある階の廊下。こちらもガラガラでした。


上の廊下の窓から見える、駐車場と街の風景です。


検査も終わって帰り際に、駐車場から撮った病院の全景です。


入院病棟も含めて3棟あって、コロナに罹ったらここに入ればしっかり治療してくれて、トランプ大統領のように治ってしまうだろうという安心感を持っています。尚保険会社にも確認済なのですが、コロナかなと思ったらまずこの病院の救急窓口で診てもらって検査して、もし陽性だったら、その後の治療は保険がカバーしてくれます。

こうしたトップクラスの病院は、むしろ貧富の差がない先進国よりも、レベルや設備、サービスが良いかもしれません。が、その分大多数の国民は後進国そのものの病院を使わざるをえず、人の命の価値まで格差が出来てしまっているような社会構造です。


ブログランキング・にほんブログ村へ

コメント

このブログの人気の投稿

帰りに一杯

通勤路の線路わきの、低所得層が住む界隈に、こんな露店があります。果物を売る傍らで、ポテトチップスのようなスナックや飲み物や、ガスボンベもあるのでちょっとした小料理なども出していて、近所の工場の仕事帰りの労働者が立ち寄っています。中南米のどの国にもあるような風景ではないでしょうか。日本だったら、仕事帰りにちょっと一杯、といったところでしょうが、私は立ち寄ったことがないので分かりませんが、アルコール飲料ではないようです。そもそもこちらでは、残業の文化はなく、また仕事が終われば真っ直ぐ家に帰るのが普通です。   スペインに住んでいた時にスペイン人に、なぜ残業という文化がないのか聞いてみたら、カトリック教では、「労働」=「悪いことをした罰」という考えがあるので、あくせく働くのは罪滅ぼし的なイメージがあるからだ、とのことでした。また中世のヨーロッパでは、労働をしない王族がいて貴族がいて、使用人や農民、漁民、職人の労働で生活が支えられて優雅に生活していました。そうした貴族に反発してフランス革命が起こったわけですが、だからといって皆平等で国民服を着るような共産主義をめざしたのではなく、平民も貴族のように優雅に暮らしたいという思いが、今でもあるのではないでしょうか。あくせく時間外まで働くのは、昔の平民みたいで嫌、優雅じゃない、という考え方が、ヨーロッパや中南米の西欧系移民の人にはあるような気がします。   一方日本は、フランス革命が起こったころ江戸時代で、士農工商という考え方でした。一番過酷な労働の農民が敬われていて、昭和生まれの私は子供のころ母や祖母から「お百姓さんは偉いのよ」と教わっていたので、何世紀も前の概念が一般市民にしみついていても不思議ではありません。労働は美徳です。   中南米では、米国のようにダウンタウンに住んでいた黒人がいきなり金持ちになって、ビバリーヒルズの豪邸に住むようになるといったアメリカンドリームはありえません。お金がお金を生む経済構造になっているので、お金持ちは代々お金持ちで、低所得層はずっと低所得層のままです。純インディオ系や黒人系は、そもそも米国のように企業の中で昇進できない社会構造でもあり、殆どがいわゆる単純作業の労働者です。このレベルの労働者は残業すると残業代が出るため、残業は厭いません。むしろ...

食品の警告ラベルデビュー

メキシコでは今年 3 月 27 日に保健省の新しい規格が公布されて、パック詰め食品や非アルコール飲料に、「高カロリー」、「高塩分」、「高糖分」、「高飽和脂肪」、「高トランス脂肪酸」の場合は下のようなラベルの貼付が義務付けられています。貼付は 7 月 31 日から始まって、今年の 12 月以降は、貼付されていない該当製品には罰則措置が課されます。   先月くらいから確かに、このマークが貼られている商品を見かけるようになりましたが、今日行ったスーパーの棚では、更に増えていました。 10 月 31 日までは、既に製造されているものには貼らなくてもよいので、同じ商品でも当分は貼ってあるものと貼ってないものが混在することになりますが、今日見る限り、上の写真のような大企業ブランドの人気商品に多く貼られていました。やはりこうした企業は、自然素材よりも添加物を沢山使っているようです。このマークを見るとさすがにちょっと「そうか」と引いてしまうのは私だけではないようで、警告マークのついた人気商品のとなりの無名ブランドの棚の方が、減っていました。多分こうした無名ブランドは、あまり美味しくないのだと思いますが、健康には良いのでしょう。   私はお菓子やジュース類は以前から、自分にも息子にも殆ど買わないようにしているので、普段と同じものを買っても警告マーク付きの商品がカートに入ることはなかったのですが、ひとつだけ、いつも買っているトマトピューレに手を伸ばしたらこのマークが付いていて、買うのをやめてしまいました。チューブや瓶入りのトマトケチャップよりは健康そうな気がして買っていたのですが、騙されていたのですね。トマトソースを作るのに、いちいちトマトの皮をむいて切るのが面倒なので買っていたのですが、やはり自分で作らないとだめなのかと、生鮮食料品売り場に引き返して、トマトを追加しました。   この警告ラベル措置は、企業にとってはかなりやばいのかと思いますが、消費者にとっては良いことだと思います。そもそも、食べ物にしても飲み物にしても、パッケージされたものではなく、なるべく自然素材を使うようにしなければならないのだと思いますが、皆忙しくなったのに比例してこうしたパッケージ食品が増えてきたのですね。皆本当に、昔に比べて忙しくなったのかどうかは疑問でも...

世界中でなくなるスプーン

私は 、 和食は殆ど作らないので、お箸ではなく、ナイフ、フォーク、スプーンを使って食事をします。揃っていないと変なので、普段使い用と、お客さん用と、 2 種類セットを買って使っているのですが、スプーンがよくなくなるのですね。特に小さなティースプーンですが、大きなスープ用のスプーンも、気が付くといつも、ナイフやフォークより数が減っています。 この、スプーンがなくなるというのは、ネットで検索すると分かると思いますが、殆どの家庭でも起こっているようです。そして、何故スプーンだけなくなるのかは、誰も良く分からないようです。私も分かりません。 当然ながらスプーンを使うのは日本より西洋が多いので、英語やスペイン語で「スプーンがなくなる」と検索すると、やっぱり沢山同じ経験の話が出てきます。どうやらこれは、世界的な現象かつミステリーのようです。 考えられるとしたら、お皿に残った余った食べ物をゴミ箱に捨てる時に一緒に捨ててしまうか、洗って、しまう時にゴミ箱に落ちてしまうのか。。。家の中にいる妖精が、悪戯して持って行ってしまうのだという説もありますが、本当にそうなのでしょうか。   これ以外に、靴下の片方がなくなる、という話もよく聞きますが、これは家の場合は殆どありません。私は靴下は、自分の分も息子の分も、コストコなどで同じ色の 5 足セットや10足セット を買います。たまに洗濯物をしまう時に片方ないことがありますが、そういう場合は片方だけしまっておくと、次の洗濯の時にやっぱり片方しかないのが出てきて、つじつまがあいます。が、考えてみたら、靴下のたな卸しはしないので気が付かないだけで、片方ずつ定期的になくなっているのかもしれません。   スペイン人が書いたブログを見ていたら、家庭の 5 不思議ということが書かれていました。 1 番目はやはりスプーンがなくなること、 2 番目が片方の靴下がなくなること、そして 3 番めは、クローゼットに、数時間前までなかった何もかかっていないハンガーが突然現れること、となっていました。う~ん、これは私はないですね。 4 番目は、部屋の隅によく鳥の羽が落ちていることだそうです。これは、窓を開けた時に入ってきているのではないかと思いますが、このブログを書いた人(女性)は、何かのメッセージかもしれないから、拾ってし...