メキシコは、公立の社会保険の病院があり、社会保険に加盟していれば無料で利用できるのですが、政府にお金がないので、人がいつも沢山で設備も整っておらず、ある程度収入がある人は自費でお金を払って民間の病院を利用します。ただ、民間病院に行けるような「ある程度収入がある人」よりも、民間病院に行ける余裕がなく公立の病院に行く人の方がはるかに多いのが現状なため、民間病院はどこも空いています。
メキシコは、コロナの死亡者が今日9万人を超えました。米国、インド、ブラジルに次いで多い水準です。病院のベット数が足りないという状況にはなっていませんが、それよりも気になるのが死亡率で、世界平均では2~3%のようですが、メキシコは11%となっています。メキシコでは他の国のようにコロナ検査を積極的にしておらず、感染者数は実際よりも少なく集計されているはずなので、そのせいもあると思いますが、「病院に行くのが怖くて」というちょっと信じがたい理由で自宅で亡くなった低所得層の人もいて、確かに公立病院で亡くなっている人も多いです。なので、病院はコロナに限らずちゃんとした私立病院に行くのがベターで、私も当地では必ず、民間の医療機関が使える民間保険に入るようにしています。
エクアドルもメキシコと同じように、公立病院の設備やサービスは悪く、手術もなかなかしてもらえないような状況ですが、チリとコロンビアは比較的医療体制がしっかりしていました。コロンビアの場合は、社会保険が民間の医療機関と提携しており、社会保険しか入っていなくてもちゃんとした病院で無料で治療が受けられます。一度息子がお腹をこわして、私の職場の近くの、前の大統領も前立腺がんの手術をしたボゴタで最高の私立病院に連れて行ったことがあります。丸一日かけて血液検査やらいろいろな検査を丁寧にしてくれたのですが、私が加入していた民間医療保険会社とは提携していなかったので、提携しているという社会保険の方のカードを出したら、一銭もとられませんでした。
昨日行ったメキシコの私立病院も、海外で医学を勉強した優秀なお医者さん勢ぞろいのトップクラスの病院です。民間の医療保険に入ると、この病院が使えるコースは保険料が少し高めなのですが、生死にかかわる問題なので(歳もとってきましたし)、私は医療保険は少し贅沢するようにしています。幸い、治療費がかさむような病気は私も息子もしたことはないのですが、上の写真の病院です。
院内はこんな感じです。これはロビーの受付で、なんだかホテルみたいです。
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