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連邦警察と市警察

先日、交通違反取締の警察について書きましたが、メキシコでは警察は連邦警察と州警察、市警察があって、市内でも両方をよく見かけます。州警察と市警察は、日本の県警や市警と同じと思いますが、管轄の州や市の一般犯罪を取り締まるもので、連邦警察は、麻薬組織など全国レベルの大規模な組織犯罪や、連邦政府(中央政府)が行うイベントの警備、また地方にある連邦政府管轄地区の警備を行います。例えば街と街を結ぶ郊外の高速道路は、連邦警察の管轄となります。上の写真が連邦警察です。

 

メキシコでは、地方の市警察は腐敗していることが周知の事実であり、腐敗が顕著な地域では、連邦警察や軍が介入しています。なので私でさえ、「連邦警察」と書かれた黒々とした車を見ると何となく頼もしく思える一方、連邦警察がサイレンを鳴らしながら市街を駆け抜けるのを見ると、麻薬組織が撃ち合いでもしてるのではないかと思ってしまいます。

メキシコは連邦制なので、州知事や州議会議員は住民の直接選挙で選ばれ、州の憲法や法律もあります。米国のように、州によって違う規則などもあります。州知事の権限は大きく、言ってみれば中世の時代の領主のような感じではないでしょうか。なので、自分の領地内で連邦警察がウロウロされるのは、ちょっとおもしろくないかもしれません。

 

2年くらい前に、息子の学校で行事があって迎えに行かなければならないことがあり、昼頃に学校に行ったら、連邦警察の装甲車みたいな車が学校の門の前に止まっていて、その上で警官が道路を走る車を見張っているのがみえました。

 


それを見て、米国のように学校内で発砲事件でもあったのではないかと、びっくりして気を失いそうになったのですが、前方から生徒たちが笑いながら出てきました。止まっている連邦警察の車を見ながら笑っているようです。

えっ、なによ、どうしたのよ、と思って車に乗り込んだ息子に聞いたら、警察の車が故障して動かなくなって、直そうとしているらしいとのこと。

 

なんだかメキシコらしいおとぼけですが、警官が上で見張っているのは、その車の故障と修理の隙をついて、麻薬犯罪組織が警察を襲撃することもあり得るので、警戒したようです。麻薬組織は麻薬組織で、こんな警察や軍のような物々しい車を持っていて、迷彩服で高速道路を走っているのを見たことがあります。知らないと軍だと思いますが、組織の旗を出していて、ちょっと警察も手を出せないような装備でした。麻薬組織はやくざと同じで、基本的には一般市民には手を出しませんが、そんな風景もメキシコらしいのではないでしょうか。

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