スキップしてメイン コンテンツに移動

コロナはどこに

私が住んでいるメキシコの州ではようやくコロナ感染が収まってきたようで、これまでいろいろな活動が制限されていた赤信号からオレンジ信号になり、今週から黄信号になって、少しずつ公園や施設なども開園され、セミナーなどのイベントやレストランも50%稼働できるようになりました。但し今週は試験期間で、もしまた感染者が増えると、オレンジ信号に戻ります。

未だに私の知っている人や会社の従業員、その家族でも、感染者や死亡者などは出ていないので、一体どこで感染が広まっているのかあまり身近に感じていないのですが、以前も汚い紙幣のところで書きましたが、コロナ感染は主に低所得層の衛生状態が悪いところで広まっているのでしょうか。

 

コロナがあまり広まっていない日本の街は、ゴミひとつなく、とても清潔です。帰省して成田空港に降りた瞬間に、そう思います。ゴミの多いラテンの街から行くと、特にそう思います。こちらでは、日本ではゴミを捨てると罰金を課せられるから清潔なんでしょと、シンガポールと混同した人から聞かれることがありますが、日本が清潔なのは、罰金の為ではなく、清潔好きな国民性もありますが、もともとキレイなところにゴミを捨てるのはとても勇気が要るためもあると思います。当地では、道端にビニールやらタバコの吸殻とかがよく落ちているので、ゴミ箱が見つからないと、「まあいいか」と、あまり罪悪感もなく道にこっそり落とす人もいるようです。要は悪循環ですね。

 

こちらでは都会も汚いですが、田舎に行くと、都会よりももっと汚いところがあります。ビニール袋や使い捨てのプラスチック製品などが、至る所に捨てられているためです。これは、もともとバナナの皮やオレンジの皮をポイっと土の道や道端の畑に捨てていた田舎の人が、ビニールやプラスチックもすぐに生物分解して土にかえると思っているからではないでしょうか。そう簡単には生分解しないことにそろそろ気づいても良いと思うのですが、これも、どうせ汚いから捨てても良いだろうという悪循環もあるのだと思います。

 

ところで話は飛びますが、成田空港に着いて清潔なのに気づくと書いて、思い出したことがあります。コロンビアでは20年近く前まで、ショッピングモールにも爆弾が仕掛けられた歴史がある為、数年前までは、ショッピングモールに入るのにもいちいち、爆発物探知犬を連れた警備員による車の検査がありました。これは、主要なビルでは今でもやっており、コロンビアは探知犬シェパードの数はどこよりも多そうです。

日本に一時帰国した際に、成田空港の荷物受け取りベルトのところで、警察のお姉さんに連れられた検知犬に、私の手荷物のバックを執拗に付きまとわれたことがあります。乗り換え空港で買って食べ残して、捨てる機会を失ったツナサンドのせいに違いないので、その旨お姉さんに伝えたところ、お姉さんはバックの中身を調べもしないで申し訳なさそうに、「すみませんねぇ。この犬、お腹が空いているみたいで。。」と、名残惜しそうな犬を引っ張っていきました。

コロンビアの探知犬は、サンドイッチごときに惑わされず、プロのキリっとした目で、毎日黙々と職務を果たしています。同じことがもしボゴタ空港で起こっていたら、私は取調室に連れて行かれていたはずです。愛すべき日本ですね。

 

上の写真は、コロンビアの広場にある教会です。こんな感じの教会は、どんなに小さな村に行ってもあります。

ブログランキング・にほんブログ村へ

コメント

このブログの人気の投稿

メキシコ産クラフトビール

わりと最近まで世界のあちこちで、地元の手作りのクラフトビールがはやっていたように思いますが、メキシコもそれにもれません。メキシコのクラフトビール協会によると、 2010 年には 10 社しかなかったクラフトビール醸造所は 2017 年には大小合わせて 230 社と、約 16 倍にもなっています。メキシコは基本的に暑くて乾燥した気候なので、メキシコ産ビールは美味しそうなイメージもあって、輸出もされているようです。   私は酒豪に思われることがあるのですが、実はお酒は苦手です。笑い上戸や泣き上戸になったり、自分がしゃべったりやったことを翌日には忘れてしまうくらい酔っ払ってしまう前に、気持ちが悪くなって倒れてしまうことがあるので、怖くて飲めません。 これまでに 3 回、 1 回は大阪の電車の駅で、 1 回はエクアドルのイタリア料理レストランの出口で、 1 回はチリのシーフードレストランのテーブルで、気を失ってぶっ倒れてしまいました。飲むといつも倒れるわけではないのですが、自分よりも周りの人がびっくりしてしまうので、外ではほんの少しだけか、水かジュースしか飲まないようにしています。ほんの少し、というのは、ワインをグラスに 3 分の1程度、ビールもコップ一杯飲むか飲まないかです。 美味しい料理やチーズなどと一緒だとワインが美味しく、小洒落たレストランなどではワインと一緒でなければ味気がないとさえ思えることもあるのですが、そういうところへはワインが飲める人と行って、少しだけ分けてもらってチビチビ楽しみます。   南米のワイン産地はアルゼンチンとチリですが、本当に色々な種類があって、ボトルのデザインも素敵なものがあります。思わず持ち帰りたくなるようなデザインのラベルもあって、ワインボトルかラベルのコレクションをしたいと思ったこともあるのですが、自分一人では 180ml のミニボトルでさえ全部飲めずに、半分飲んで半分料理に使っているくらいなので、とても 1 本買えません。 が、昨年スーパーのレジのところにあったクラフトビール特集の雑誌を見て「これだ!」と思いました。ビールだったら、小瓶を買ってコレクションできるかもしれないと考えたからです。クラフトビールのラベルも醸造所のこだわりでオリジナルなものが多いので、ちょっと色々試しつつ集めてみ...

夜明けの不思議

「夜明け前」 のところで書きましたが、今勤めている会社は朝 7 時始まりなので、 5 時に目覚ましをかけて、 6 時のまだ暗いうちに家を出ます。 私はスマホを目覚まし時計代わりにしているので、枕元のナイトテーブルにおいているのですが、アラームをとめてまずチェックするのが、お天気アプリです。自分が今住んでいる街と、これまでに住んだ日本、スペイン、エクアドル、チリ、コロンビアの街の天気と気温が表示されるようにしているのですが、今寒いかどうかが一番気になるからです。今日の場合だと、私が住んでいる街の最高気温は 27 ℃、最低気温は 4 ℃となっていて、一番気温が低くなるのはまさに、私が起きて会社に行く時間です。気温が低い時は、冷えたバスルームにいきなり出て風邪をひかないように、ベッドからでてすぐガウンを羽織る必要があります。   このお天気アプリは、日の出の時間と日没時間も表示されるのですが、最近は日の出の時間が 7 時になっています。が、 6 時過ぎに家を出る時はまだ暗くて月も輝いて見えますが、会社に着く 6 時半ごろに近づくとだんだん夜が明けてくる感じです。こんな道を走っているのですが、前方が明るくなり始めています。 6 時 45 分くらいになるともう明るくなっている感じなのですが、この「日の出の時間」というのは、何をもって決めているんだろうと、ふと疑問に思いました。 地平線が見えるところでない限り、太陽はたいてい山や丘陵の向こうから出てくるのですが、完全に太陽の姿が見えるようになる時間が、日の出時間とみなされるのでしょうか。でもその前から太陽の光で明るくなってくるので、私の中では日の出はもう少し早い時間です。   冬の夜明けと言えば、夜明けよりもっと早い暗い時間に、列車の物悲しい汽笛の音が聞こえることがあります。気温が低くなると遠くの音が聞こえやすくなるかららしいのですが、線路はかなり離れたところのはずなのに聞こえることがあって、これを聞くとああ冬だなと思います。   一番上の写真は、コロンビアのビーチに行って朝早く起きて撮った朝陽です。やっぱり朝は、こんなトロピカルな朝がいいなぁ。

マスクをはずせと言われたら

コロナ禍でマスクを着用するようになって、もうかれこれ 8 ヵ月になります。 4 月だけ自宅勤務でしたが、 5 月からは毎日出勤して、会社にいる時は一日中マスクを着用してもう半年。こんなに長期間・長時間マスクをしているのは初めてで、こうなるともう、マスクをしないと何となく心もとない感じです。家にいる時はしていませんが、外出する時にマスクをつけないと、何だか恥ずかしい気さえするので、下着と殆ど同じ感覚になってきました。 会社では、裏が白くて表が水色の使い捨てのマスクを支給しています。私は最初、水色の方が裏だと思っていたのですが、水色が表なのですね。もしかしたらどうでも良いのかもしれませんが、メキシコ人社員と話をしていて、「でも白い方を表にしている人見たし」と言ったら、「それって裏返して二日使ってるんじゃない?」と言った女性がいたので、「パンツみたいに?」と言って大爆笑されました。   そんな毎日ですが、最近会社で、市民保護局に提出する労働安全衛生プログラムの作成をコンサルタントに頼んでいて、何度か来てもらっています。プログラムへの添付用に、設置してある消火器の写真を撮ったり、避難訓練をしているところの写真を撮ったりする中、社内安全委員会の打ち合わせをしているところの写真を撮りたいと言ってきました。なので適当にメンバーを会議室に集めて、座っているところの写真を撮ってもらったのですが、そのコンサルタント(中年男性)が、マスクをとれと言います。 え、でも今まだコロナだし、むしろマスクを着用している写真の方がいいのではないかと反論したところ、いいからはずせと言います。安全委員会には私の他にもう一人女性( 20 代)がいて、マスクのゴムの片方だけはずして、マスクがもう片方の耳からぶらさがる状態にしたら、全部はずせと言います。私はそれを聞いて、ちょっと不快感があったのですが、その若い女性も同じように感じたようです。まるで下着をとれと言われたような感覚です。 ずっと以前から知っている同僚なら全然かまわないのですが、私の目の部分しか知らない人に顔全体を見せることに、なんだか抵抗を感じるようになってしまっているのですね。そう感じるのは多分私だけではないと思うので、いずれ、マスクをはずすことを強要するのはセクハラと扱われるのではとか思ったりしていますが、変ですか? 尚メ...