先日当地のレディファーストに関して、エレベーターなどでの出入りや、会議での着席に関して書きましたが、その他にも注意する点があります。
パーティーなどは、大抵指定の開始時間には人は集まらないのですが、そういう場合先に来た人はソファーで座って談笑しながら、少しずつ招待客が到着するのを待ちます。そうして少し遅れ気味に着く人たちは、先に来てソファーに座っている人に、端から順番に立ったまま挨拶していくのですが、この時、先に来て座っている女性は、立ちません。座ったまま立っている男性に挨拶します。
私は最初、座ったまま挨拶するのは失礼だと思い、挨拶に来た男性に立ちあがって挨拶していたのですが、ある時隣に座っていた当地の淑女から、「レディーは立っちゃだめよ」とそっと耳打ちされました。立って挨拶するのは、優雅ではないようです。そういえば、西欧の中世の王宮を舞台にした映画などでは確かに、貴族の女性は座ったまま手を差し伸べて挨拶していますが、そんな感じですね。
またオフィスで仕事をしてて、聞きたいことがあって男性のデスクの前に行って話をする時、女性の私を立たせたまま座って話をするのは居心地が悪いらしく、わざわざ椅子から立ちあがって話をする男性もいます。
さて、先日書いたエレベーターで乗り降りに関してですが、エレベーターで女性が2人の場合はどうでしょうか。
例えば私が、受付嬢やアシスタントなど、役職上の地位が明らかに私よりも低い女性と2人でエレベーターに乗っているとします。この場合、その役職が低い方の女性は、当たり前のようにさっと自分が先に降ります。そうすると、後ろに残された私は何となく優越感を感じてしまうのですが、ということは、エレベーターでさっとレディーファーストを実行する男性は、実は、自分の方が女性よりも偉いという優越感を感じているのではないでしょうか、とふと思いました。
アメリカの女性が、例えば荷物を持ってあげたりなど男性にレーディーファースト行為をされると、女性蔑視だと逆に怒ると聞いたことがありますが、このせいでしょうか。
例えば社長と運転手など、男性が2人の場合は、運転手は身を引いて社長に先に降りてもらっているようですが、役職がもう少し近い男性2人の場合は、どういう心理が働くのでしょうか?
ちなみに女性が2人だけの場合は上記の通りですが、女性だけで3人以上になると、皆が我先に降りようとして、ドアの前で団子状態になります。
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