先日コロンビアのサルサとアルゼンチンのタンゴについて書きましたが、今日はメキシコの音楽です。
メキシコと言えば、ユネスコの無形文化遺産にも登録されている、パッパラパーのマリアッチですが、残念ながらマリアッチは私の美的感覚とちょっと違うので、あまり好きではありません。ちなみにマリアッチは、フランス人が多くいたハリスコ州が発祥のようですが、「マリアッチ」という言葉は、この音楽が結婚式や披露宴でよく使われていたので、フランス語の「マリアージュ(結婚)」が訛ったものだという説もあります。
メキシコとフランスは全然関係なさそうなイメージですが、実はやはりフランスの影響は他の南米諸国より大きいようで、私立の中学・高校だとフランス語が必修となっているところが多いです。そもそもメキシコではフランス語は英語と違って、国連職員か観光ガイドにでもならない限り使う機会は殆どないので、中学高校で勉強するのも少し時間の無駄のような気もしますが、私立学校に子供を通わせる家庭ではいわゆる教養・たしなみ、といった位置づけではないでしょうか。
マリアッチではないですが、昨日メキシコの新聞で、下の新しいビデオクリップが紹介されていました。こんな感じは、いかにもメキシコっぽいと思います。
ここに出てくるメキシコ人のグループは、一般的にイメージされるメキシコ人に近いと思いますが、これは北部の方のメキシコ人です。私が住んでいる中央高原では、こういう陽気なメキシコ人は殆どいません(きっぱり)。私から見ると、おとなしい人が多いです。この地方出身のメキシコ人で、腹の底からわっはっはと笑う人は、見たことがありません。口は笑っているけれど目は笑っていない、そんな感じです。たまにワハハと笑う人や面白い人がいると、やっぱり北部とかメキシコシティ出身です。その分いい加減ではなく真面目ではあり、電話もメールも丁寧で社交辞令がふんだんに使われます。
わりと思ったことをズバッと言ってしまうことがある私は、この地方では浮いているかもしれません。
上の写真は、マリアッチ発祥のハリスコ州のグアダラハラ市近郊の観光地で、お土産物を買うのに最適なトラケパケ村の道端のオブジェです。
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