スキップしてメイン コンテンツに移動

不可解な犬

昨年末に生まれて、1ヵ月半くらいブリーダーさんのところで躾けられた柴犬を、今年の2月から飼っています。コロンビアに住んでいた時は猫を2匹飼っていましたが、犬を飼うのは初めてです。メキシコでは柴犬は、日本人が多いせいかいることはいますが殆ど見かけず、散歩に連れて行くとよくメキシコ人から、「かわいいわねぇ」とか「キツネみたい」とか、「何ていう種類の犬なの?」とか声をかけられます。犬通の人とか、映画の「HACHI 約束の犬」を観た人だと、「AKITA?」と聞かれることもあります。

 

私は、「旅する猫」でも書きましたが、猫系なので、猫の行動とか気持ちは何となく分かるのですが、犬はよく分かりません。家の犬は、私よりも、今年3月からずっと学校もオンライン授業の息子と一緒にいる時間の方が長いせいか、息子の方によくなついているみたいで、最近コロナも少し収まって外出するようになった息子の帰りを、上の写真のようにじっと待っているようになりました。見ていて何だかかわいそうです。猫だったらこんな待ち方はしないで、寝ながら待ったり、何か自分のことをしながら待っていてくれるので、待たれる方も気が楽です。

私が飼っていた猫は、駐車場に私が車を入れる音がすると私だというのがわかるらしく、車の音がしただけでドアに駆けていく、とお手伝いさんが教えてくれました。でも私がドアを開けると、「あ、お帰り」という感じで、別に犬のように飛びついてくるでもなく、すり寄ってくるでもなく、安心したように居間の方にいってしまいます。でもそういう行動心理は、何となく分かるのですね。

 

今飼っている柴犬は、やたらモノを噛んだり、壁を削ったりする以外は特に問題なく、殆ど吠えません。ただ朝早く家を出る私の気配を感じて吠えることはあるので、もし泥棒とか入ってきたら、吠えてくれるんだと思います。

今住んでいる家は傾斜地に建てられているので、造りが少し変わっていて、4階建てになっています。車庫は通りに面していて、車庫と同じ階に玄関があるのですが、玄関を入ってすぐがリビングで、階段を上るとダイニングとキッチンと、その同じ階に庭があります。そしてまた階段をあがったところに私の寝室があって、そこからまた階段を上がった最上階に、息子の部屋と犬の部屋があります。

広い家ではないのですが、こうして何層にもなっていて、リビングからは最上階まで吹き抜けになっているので、目の錯覚で広く見えるのが気に入って、借りることにした家です。その吹き抜けのリビングの大窓にロールスクリーンがあるのですが、全開するとお向かいさんから丸見えなので、普段は閉めています。ただ朝陽が入る方角なので、だんだん寒くなってきた最近は、部屋を暖める為に朝は上げて夕方は下げるようにしました。ちょうどお向かいさんも引っ越しして誰も住んでいないので、開けっ放しでも気になりません。

ところが家の犬が、このロールスクリーンを上げ下げするたびに、何故か吠える、というか唸ります。上の写真で犬が見ている方向にあるのですが、一体なぜ唸るのかよくわかりません。こちらから見えるお向かいさんの家は空き家なので、何かが見えるわけでもありませんが、犬は、人が聞こえない音が聞こえるとか、人に見えないものが見えるとか言われているようですが、何かいるのでしょうか。

しばらく単に変だなあと思っていたのですが、今日、何かが見えるのではなく、ロールスクリーンを上げ下げする音に反応していることに気が付きました。上げ下げすると、自分の部屋とか息子の部屋にいても、駆けてきて、上げ下げしている間中ずっと吠えています。ズルズルっという音ですが、何かの音に似ているのでしょうか?

と、今日は、オチも何もない単なる気づきのお話です。



ブログランキング・にほんブログ村へ

コメント

このブログの人気の投稿

運転マナーと掟

今住んでいる街は地方都市なので、渋滞は殆どありませんが、以前住んでいたコロンビアの首都のボゴタは渋滞がひどいことを、 「ドライビング・メイクアップ」 のところで書きました。その渋滞を乗り切る Tips を、ボゴタのタクシーの運転手さんから教えてもらったことがあります。 運転手さん曰くは、渋滞にはまって、少しでも早く目的地に着きたかったら、車線を変更する際にウィンカーを「出さない」のが秘訣だそうです。 ウィンカーを出して割り込む意思を示すと誰も入れてくれないからだそうで、確かに、渋滞にはまって先方でウィンカーを出している車を見ると、普段優しい私でさえ(?)、絶対に入れるもんかという気になって、前の車に一分の隙もなくぴっちり詰めてしまいます。なので、右に曲がるのに右側の車線に入りたい時は、ちょっとでも隙間があったらすぐさま強引に割り込む必要があります。そうしないと、いつまでたっても右の車線に入れずにその場で立ち往生することになり、後ろに並ぶイライラした車からクラクションをブーブー鳴らされます。こちらの人だったら平気でしょうが日本人だったら弱気になって、本当は右に曲がりたいところをあきらめて直進し、どこかで右に曲がって軌道修正できるところを探す羽目になります。 尚、うまく強引に割り込めたら、割り込まれた方の車の怒りをかって険悪にならないように、運転席の窓から手を出してこういうサインをすると、ほっこりしてくれるか、まあしょうがないなぁ、と思ってもらえます。 今住んでいる街のように渋滞がないところだと皆寛容なので、対向車線をまたがって左折(日本だったら右折)したい時も、ウィンカーを出せばすぐ止まってくれます。渋滞に近い状態でも、一台譲ったら次の車はそのまま進んで、その次の車が譲る、というように、交互に入れるようにしてくれます。そして信号のないそういう場所にはちゃんと、「一台だけ(でいいから)入れてあげること」という標識もたっています。 運転マナーというか、暗黙の決まりのようなものもあります。チリではよく、丸太を積んだトラックが多い山道の国道を走っていたのですが、一車線しかなくて、遅い前のトラックを追い越したいけれども、山道なのでカーブが多くて追い抜かすタイミングがわからない時があります。そんな時、前のトラックが路肩側にウィンカーを出す...

信号、タクシー、鍵束、お札

今年の年末年始は 4 年ぶりに日本に帰省しようと思っていたのですが、ヨーロッパでコロナ感染が再拡大している中、帰れるのかどうか怪しくなってきました。やはり来年に持ち越しでしょうか。。。 今日は、いつも日本に帰省した時に、海外に長く住んでしまったことを実感する場面を、ご紹介します。   信号 日本に帰った時、赤信号でも、左右をよくみて車が来る可能性がなかったら、渡ってしまう癖がついてしまいました。当地の人が日本に行った時に、真夜中で車が全然通っていないのに、赤信号で律儀に待っている日本人を見て不思議に思ったと聞きましたが、私もそんなふうになってしまったようです。ただ逆に、赤信号でも車が来なければ渡るのに加えて、信号が青でも、左右を良く見てから渡る自分にも気がつきます。こちらでは信号が青でも、車が走ってくることがあって、信用できないので。   タクシー 日本に帰ってタクシーに乗る時、自動ドアなのに手で開けてしまって、恥ずかしい思いをします。自動ドアのタクシーなんて、こちらでは見たことがありません。それから、タクシーに乗り込んですぐに、つい「こんにちわ」とか「おはようございます」とか「こんばんわ」とか、行き先を告げる前に言いそうになります。こちらではタクシーに限らず、お店でも銀行でも、まずこうした挨拶をしてから応対が始まるので、言わないと何か物足りません。日本では、「すみません」がこれに当たるのでしょうか。「すみません」は便利な言葉ですが、外国語に訳す時には、状況によって言葉を換える必要がありますね。   鍵束 日本に帰って実家などに泊まって外出する時、家の鍵が薄っぺらのキー一枚しかないのに驚いてしまいます。こちらでは、殆どのアパートやマンションには守衛さんがいるので、建物に入る鍵はいいりませんが、家に入るドアは最低でも二重ロックなので二つは鍵がいります。メキシコのように戸建てで庭がある家だと、庭を手入れする庭師さんなどが、家の中を通らずに庭に入る為の別の入り口の鍵なんかも要ります。スペインではよほど高級でないと建物にドアマン兼任の守衛さんはいないので、建物に入るための、コピー不可の大きくて重たい鍵が要ります。こちらでは皆、鍵をジャラジャラ持っていますね。   紙幣 最近は、現金決済...

スピリチュアルなメキシコ

日本人とメキシコ人は似ているところがあって、メキシコ人が寄ると怪談系の話で盛り上がることがあります。 私は怪談とかホラーとかオカルトなどは嫌いなので、そういう話になると止めてよと思うのですが、そもそもご存知の方も多いかと思いますが、ハロウィーンにあたる 11 月のメキシコの死者の日は町中骸骨だらけで、骸骨のキャンデーやら骨を型取った模様がついたパンが売られます。 そしてそういうものを、皆美味しそうに食べます。 上の写真は、うちの息子が通っている高校の、去年のハロウィン学園祭の写真です。このペイントがメキシコは人気で、こんな人たちが陽気にゾロゾロ街に繰り出します。 私は決して霊感が強い方ではないと思いますが、ヨーロッパの古い街角をうろついた日とか、アンデスのインディオの村がまばらにある荒野を通った日の夜は、金縛りにあうことがあります。悪い「気」におそわれやすい体質かもしれません。 1 ヵ月くらい前ですが、悪夢をみている夢を見ました。夢の中で、早く目を覚まさなきゃと叫ぼうとして、その唸り声で、最初の夢からさめたのですが、変な夢で気になったので、縁起を担ぐようですが、家に盛り塩をしてみました。 私は日本でも盛り塩はしたことはないのですが、日本のやり方がメキシコの「気」に通用するかわからないので、当地の友人から聞いたこちらのやり方で、部屋の四隅に、粗塩を入れたガラスの小皿を置きました。そうすると、塩が悪い「気」を吸って家を浄化してくれるそうなのです。 そこで、寝室の四隅と、リビング・ダイニングの四隅に置いてみたのですが、ちょっと異常なことが起こりました。 塩を置いて 1 時間後くらいにシャワーを浴びていたら、いきなり右足と、続いて左足のふくらはぎがつってしまったのです。 こんなところでつっては大変と、取り敢えず足をなるべく動かさないようにして、だましだましシャワーを何とか終え、階下に洗濯物を置きに行ってリビングのソファーに座ったら、今度はつるなんてものではなく、右足のスネがいきなりこむら返りを起こして、ひどい激痛です。 こんなに痛いこむら返りは生まれて初めてで、正直叫び声を上げてしまったのですが、どうやって直したらよいのかわからず、ネットで調べようにも携帯が手元になく、 10 分位唸っていたでしょうか。 やっとおさまってから、二階にあがって寝室のベッ...