私の好きな、「秋の陽だまり」という題名のアルゼンチン映画があります。1996年制作なのでもう旧い映画なのですが、主役の男女が二人とも、他にも色々な映画に出演している私が好きな俳優です。原題は、Sol de otoño (英語でAutumn sun)なので、「秋の太陽」かもしれませんが、私的には「陽だまり」です。中年(初老?)の男女の恋物語で、人生の秋に訪れた小春日和みたいな感じでしょうか。
これまで住んだ国で四季があったのは、日本とスペイン、チリと、メキシコです。日本やスペインでは、陽だまりとか日向ぼっことかは特に好きではなかったのですが、四季がないエクアドルからチリに移った最初の冬はとても寒くて、午後に寝室に長く入ってくる日差しを浴びながら、猫みたいにウトウトするのが好きでした。今住んでいるメキシコでは、昼間は外気はそれ程気温が下がらないので、庭に出て、日向に座ってぼーっとするのが好きです。日差しは強いので、ぬるい温泉につかっているような心地よさです。そしてこうして日向ぼっこするたびに、「秋の陽だまり」の映画を想い出しています。
昔から思っていたのですが、例えばロサンゼルスなどはまさに若者の街で、若くないか、年がいっていても元気はつらつでないと、なんだか居心地が悪いイメージです。コロンビアもそんな感じでしょうか。一方アルゼンチンのブエノスアイレスなどは、大人の街というイメージがあります。中年を過ぎた素敵な女性がサマになり、むしろ若い女の子などは浮いてしまいそうです。なので若い頃から、ブエノスアイレスが似合うような大人の女性になりたい、年を取ったらブエノスアイレスに住みたいとずっと思っていました。実際今もう「秋の陽だまり」の主人公と同じくらいの年齢になっていると思いますが、自分の中で「大人」の定義がはっきりしていないせいか、まだ、憧れていた素敵な女性になるには程遠いような気もしています。
こんな映画です。
この女優さんは他の映画でも、いつもどことなく可愛らしい女性を演じていて、歳をとっても(もう歳とってますが。。)こんな女性になれたらいいなと、思っています。
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