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おいしい食事のコツ

前に、おいしい料理を作る為の料理のきほんについて書きましたが、今回は、食事をおいしく食べるためのきほんについてです。私は週日は、贅沢と思われるかもしれませんが、これまでずっとお手伝いさんに毎日来てもらって、掃除と料理もしてもらってきました。別に毎日でなくても良いのですが、フルに働きたい人が多いので、週に23日だけ来てくれる人を探すのはむしろ困難です。ただ、毎日家中掃除をしてもらうわけではなく、月・木曜はバスルームとトイレ、火・金曜はリビングとダイニング、水曜は寝室と庭と車庫、アイロンがけを週2回という感じで、お料理とキッチンの掃除を毎日してもらっても、半日で終わる仕事です。なので、別のところで掛け持ちで働いて稼いでいたお手伝いさんもいました。当地では、お手伝いさん考のところでも書きましたが、中流家庭でもお手伝いさんを雇うところが多いので、あまり贅沢をしているという意識はありません。

お料理は、お手伝いさんにやってもらうとその国の家庭料理を作ってもらえるので、これまで住んだ国のそれぞれで、レストランではなく普通の家庭で普段食べている料理をたのしむことができ、また作り方を教わったりもしました。お昼は、私は外食かちょっとしたお弁当、息子は学校の給食だったので、基本的に夕食用の料理を作ってもらっていました。チリとコロンビアではお手伝いさんは午後に来ていたので、帰宅する頃に料理が出来上がっていたのですが、メキシコのお手伝いさんは午前中に来ていたので、作った料理をタッパーに入れて冷蔵庫に保存して、夜にそれを温めて食べていました。

 

メキシコと言えばメキシコ料理。メキシコでは家庭料理もさぞや美味しいだろうとかなり期待していたのですが、う~ん、いまいち、なのですね。それでも、日本のワーキングマザーには本当に頭が上がらないのですが、自分で毎日仕事から帰ってきて料理するのはしんどから、まあいいかと思っていたのですが、実は2週間前から毎晩自分で作るようになりました。

というのは、3ヵ月くらい前に替えた新しいお手伝いさんの無断欠勤が続いて、紹介してくれた人に調べてもらったら、どうやら昔アル中だったらしく、ずっと長いこと治っていたのが最近親戚の集まりでお酒を飲んでぶり返してしまったらしいのです。なんでもありのメキシコですが、もともとこのお手伝いさんの掃除の仕方とかには色々不満があったので、辞めてもらって、別の人が見つかるまで自分で料理をすることにしたわけです。掃除は週に一度土曜に来てくれる人がいてその人にやってもらっているのでまだ贅沢なのですが、自分で料理して今更ながらに気が付いたのは、「出来たての料理なら何でも美味しい」ということです。

 

こちらでは、「冷めて、温め直した料理は良くない」というのはほぼ常識です。

電子レンジで温め直した料理はどうも不味いのは、前から気が付いてはいました。電子レンジだと、温まるのは早くても冷めるのも早く、鶏肉も電子レンジで温め直すとなんだか味も変わってしまうようです。なので、揚げ物などは電子レンジではなくオーブンで、スープも鍋に移し替えて温め直すようにしていました。それでだましだまし食べていたような感じですが、自分で夕食を作り始めて気が付いたのは、作りたての料理は本当に美味しいということです。当たり前ですよね。

レストランで食べる料理が美味しいのは、シェフが作るからではなく、また野外のバーベキューが美味しいのは、野外だからではなく、出来たてだからなんですね。鍋物が美味しいのも同じではないでしょうか。レストランは、どんな小さなところでも当然ながらその場で作っていますし、いわゆるストリートフードなども、作りたてのほやほやが出されます。既にある程度調理して冷凍保存したものを温めるだけのファーストフードが、ソース類でだまさないとあまり美味しくないのも、このせいですね。

 

お手伝いさんは、お隣さんが、自分のところで使っているお手伝いさんの娘さんを紹介してくれたので、来週からはお掃除に来てもらうことになっていますが、料理はこれからは、毎日自分で作ろうと思っています。週末にある程度下準備しておけば、せいぜい1時間もあれば出来てしまうので、なんで今までしていなかったんだろうと、反省すらしているところです。

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