ブログもどきをしている割にはあまり他の人のブログを読まないのですが、時間がある時は、YouTubeのいわゆるVlogを観るようになりました。やはり海外生活系とか田舎暮らし系とかが多いのですが、その中で最近、北欧暮らし系のものにはまっています。北欧と言うのはラテン系の世界の対極にあるイメージなので、私にとっては異国情緒があるんですね。
北欧と言えばスウェーデン、フィンランド、ノルウェーで、その位置関係は把握していますが、文化の違いとかは殆ど知りません。そういう日本人は多いと思いますが、コロンビアとベネズエラやチリ、コスタリカの位置関係があやふやで、文化の違いも知らないという人の方が、もっと多いのではないでしょうか。
息子が2年前に、父方の親戚と一緒にロシアのワールドカップ観戦に行って、その帰りに腹違いのお兄さんが住んでいるスウェーデンに2週間程滞在しました。そのお兄さんは75%ラテン系、私の息子は50%ラテン系です。北欧人といえばラテン系の人のように大騒ぎせず、乱雑でもなく、家族の結束も固くないイメージなので、ラテン系の人が北欧に住むのはつらいんじゃないかと思っていましたが、そのお兄さんはもうかれこれ5年以上、結構気に入って住んでいるようです。ラテン系といっても、おじいさんがドイツ人なので、そのせいもあるのでしょうか。
息子曰くは、スウェーデン人は、当地のように道で知らない人に声をかけたり何かを聞いたりすると、怖がって逃げるとか。これはちょっと大げさだと思いますが、ラテン系の人には、そういう印象をあたえるようです。またこちらの人のようにガヤガヤ喋るのは、酔った時だけらしいので、北欧の人が当地に来たら、皆酔っ払っているんじゃないかと思うのではないでしょうか。
私がラテン系の国にずっと長く住んでいられるのは、自分の性格がラテン系で違和感がないから、というわけでもないと、自分では思っています。こちらに住んでいると、自分はああ日本人だなぁと思うことがよくあるので、ラテン系にはなりきれません。当地には親戚もいないし家族も息子だけなので、皆のように週末は家族で集うということはなく、人付き合いもあまりなく、北欧人のようにひっそり暮らしています。ただひっそり暮らしていても、通りに出れば人が沢山いるし、公園で知らない人から話しかけられることもあるし、何かで列を作って順番待ちしている時に、見知らぬ前後の人とおしゃべりすることもあるし、集合住宅住まいだと、エレベーターで会う知らない人にも挨拶するし、淋しくないのですね。そんなところが居心地よくて、長く住めているのだと思います。
全然違う北欧に住んで、理解できない言葉を聞き、理解できない言語で書かれた商品が並ぶお店に行ってみたい、新しい言語を一生懸命勉強してみたい、という冒険心は今でもあるのですが、当地のように人と一緒にいるという実感がないと、気が滅入ってしまうかもしれません。ただ寒さに関しては、むしろ北欧の方が家の中はセントラルヒーティングで暖かいんじゃないかと、夏仕様で冷え冷えになってきたメキシコの家で思う今日この頃です。
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