「8月1日は国際ハッピーデー」、という記事をメキシコの新聞でみかけ、それは知らなかったので調べたら、コロンビア人の提唱で始まった日のようですが、実施している国は中南米を中心とする14ヵ国だけのようです。
「幸せ」の日というより、ニュアンスとしては「歓び」の日ですが、コロンビアに住んでいた時もそんなことは知らなかったので、他の実施している国でもあまり知られていないのではないでしょうか。
ただ今日は当地では、ハッピーデーにちなんで「幸せとは何か」に関する記事を、色々な新聞やメディアで見かけます。有名人の幸せに関する名言集なども、たぶん毎年出てくるのでしょうが色々あって、一部を紹介すると、
- 幸せが与えてくれるものは富でも栄光でもなく、平穏と仕事だ。(トーマス・ジェファーソン)
- 成功とは、欲しいものを手に入れること。幸せとは、手に入れたものを享受すること。(ラルフ・ワルド・エマーソン)
- 幸せは、外に探しに行かなくても家の中にあった方が良い。(ゲーテ)
- 今いるところで君は幸せになれる。(ジョエル・オスティーン)
などなど。。。
一番最後のは、ジプシー生活の私にとっては戒めのような言葉ですが、日本人の名言を探して、それ以上にハッとする言葉に出会いました。
『幸せな子』を育てるのではなく、どんな境遇におかれても『幸せになれる子』を育てたい。
皇后陛下 美智子様(現在は上皇后さま)
このお言葉を見て、ハッとするどころか、不覚にも涙ぐんでしまった私です。
男の子だったら、出世しなくてもいいから毎日幸せに暮らして欲しい、女の子だったら、金持ちじゃなくても幸せにしてくれる男性と結婚して欲しいと、親は誰でも思うでしょう。
そしてそう思うのは親だけで、本人たちは出世して金持ちになりたいと思うでしょうし、そうやって頑張ることは、それはそれで良いと思います。
ただこのお言葉にもあるように、子供に幸せになってもらうには、勿論運に任せるのではなく、また出世したり金持ちでなくても陽気ならよいというのでもなく、どんな境遇におかれても、つまり困難な状況でも幸せになれる子を育てるのが、親の役目なわけです。
明るい家庭を築ける優しくて明るい子、だけではなくて、困難に立ち向かって自分で幸せをつかめる子、またそこまで頑張らなくても、困難の中でも幸せを見つけられる子に育てていくこと。精神的に強い子に育てることも必要でしょう。
どうやったらそういう子に育つのか、それは親の課題ですが、言葉で教えなくても、子はやはり親の背中を見て育っていくようです。
でもそれはある程度大人に近くなってから見えてくるので、小さいうちはわかりません。
まずは親が、どんな状況でも境遇でも幸せに暮らしていくことが、必要なのではないでしょうか。
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上の写真は、近所の犬の散歩道に年中咲いているブーゲンビリアです。
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