コロナで世界中の経済が落ち込んでおり、経済指標からみると1930年台の世界大恐慌以来、バブル崩壊やリーマンショックを超えて戦後最悪のようですが、今回のコロナショックは日常生活に直結して、皆がなにかしら我慢をしている状況であり、航空会社や飲食店、観光業、アーチストの経済が非常に苦しくなっているのは、小学生でもわかりそうです。
それに比べて例えばリーマンショックは、なぜあんなことが起こったのか、最近高校生の息子に聞かれてうまく説明できず、分かったようでよく分かっていなかったことが分かりました。
リーマンショック時はコロンビアで営業をしていたのですが、リーマンはその後の何年かも含めて、売り上げが伸びず予算未達の時の言い訳に使っていたのが現状です(笑)。
正直なところ、「リーマン」と知ったかぶりに言えば細かい説明は不要で、あまり深く考える必要に迫られていませんでした。
4月以降の報道では、メキシコの2020年の経済成長率は、JPモルガンやIMFはマイナス10.5%、世銀はマイナス7.5%、一方メキシコ中銀はマイナス8.7%からマイナス4.6%、財務省はマイナス3.9%~+0.1%と予想しています。
マイナス10.5%からプラス0.1%まで大分差がありますが、これがマイナス10%になってもプラス0.1%なっても、庶民の生活は大きくは変わらないのではないのではないでしょうか。
こんなことを言うと、経済学を勉強した人からは、フンと笑われそうですが。
経済指標のなかで庶民に一番分かりやすいのは、インフレ率です。
メキシコの過去12か月のインフレは3.33%と比較的落ち着いていますが、この数字は、普段のスーパーでの生活必需品の買い物で最後にレジで払う合計金額からみて、納得できる数字で違和感はありません。
ただメキシコで違和感があるのが、ペソ安の影響です。
メキシコでは、今年2月に20%もペソ安になり、今も昨年に比べて10%安前後となっています。
これまで南米で、資源を輸出して工業製品を輸入するパターンの国々に住んでいたのですが、為替はインフレに直結していました。
ドル高になると、普段スーパーで買っている輸入品の値段がすぐ上がるからです。
また、原油価格上昇や国の補助金削減などでガソリンの値段が上がるとすぐに、流通コスト高と言うことで、農産品などの値段も上がっていました。
そうしたことがメキシコでは殆どなく、原油価格下落でガソリンの値段も下がって、家計はむしろ少し楽になった印象すらあります。
メキシコはやはり、工業も発達して輸入に依存しない国になっているのでしょうか。
経済指標の中で私的には、金利も影響をうけます。
クレジットカードは殆ど使わずローンも組んでいませんが、メキシコに来たばかりの2年前は銀行の預金金利が7%だったので、使っていない小金を手堅く定期預金してお小遣い稼ぎをしていたのですが、それがとうとう5%に下がってしまいました。
でもそれでも、日本よりは良いですね。
上の写真は、車を運転していてとても美しい夕陽に遭遇したので撮った、メキシコの夕暮れです。
今は世界中斜陽な状態ですが、斜陽の美しい部分を見て、新しい夜明けに向かって少し休む時期にしたいものです。
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