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悲しいマスク

コロナ禍が広まり始めた3月頃からマスク売り切れでどこでも買えなかったのですが、4月に外出自粛が始まってうちの会社もホームオフィスにしたので、空いた時間を利用して、殆ど着ていなかったシャツやパジャマのズボンを使って、YouTubeで見よう見まねマスクを手作りしてみました。

 

ミシンがないので手縫いですが、プリーツ入りで、しかも布だけではウィルスがブロックできるか不安だったので、二重にして中にマイクロファイバーのフキンをはさんで縫い上げるという、久し振りに洋裁をした私にとってはかなり手が込んだものです。

それを4枚作って毎日洗いながら使い回していたのですが、さすがにヘタってきた6月頃から、市場にもだんだんマスクが出回るようになりました。

ただ薬局やコンビニでは売っていないので、会社の出入りの業者や知り合いのつてで買ったり、フリマで買って宅配してもらったりですが、これだ、と思うものになかなか出会えません。

 

自分で作ったプリーツ入りのマスクは、一見小ぶりですが、広げると鼻もあごもちゃんとカバーして、それでいて顔にしっくり馴染んでいたのですが、売っているプリーツものは使い捨てばかりで高くつきそうです。

そこで、会社で使っている制服業者が、ナノファイバーのマスクの販売を始めたと連絡あったので、洗って使える立体マスクを買ってみました。

 


会社に配達してもらって早速つけてみたのですが、なんだか顔にしっくり馴染みません。

 

なにこれ、と思って鏡を見ると、鼻から口にかけてポコンとへっこんでるではないですか。

息をすると、更に口の部分がへこむのですが、鼻の部分を上から触って納得。

マスクと私の鼻の間にスキマができているのですね。

 

そうです。これは、鼻が高い西洋人仕様のマスクで、鼻が低い東洋人には不向きなようです。

鼻が高い西洋顔だったらきっと顔にぴったりフィットするんだろうなと思うと、何だか情けない気もしますが、鼻が高い西洋系よりも東洋人と似ているインディオ系が多いメキシコでは、たぶんこのマスクはあまり売れないのではないでしょうか。

写真のお姉さんは西洋人というより見るからにメキシコ人っぽいので、なんの疑いもなく買ったのですが。。。。

 

逆に西洋の白人が日本でマスクを買ったら、鼻が押しつぶされそうで苦しくもあり、悲しくもあり、という心境になるかもしれません。



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